再開します
今日は、月1回の「絵本やよい本を学ぶ会」の日でした。なんと、第156回。
毎回楽しみに参加しています。みなさんから紹介してもらった絵本を孫に贈ったり、図書館で借りて読んだり、いつも良い刺激をもらっています。
村上先生から
『脳と音読』
毎日音読を続けることが大切だそうです。
小学校で読み聞かせした本
4年生に
5年生に
2年生に
武器を持っていないことが、小さい国の強み‼
大人向けに
かわいい絵本
本がきらいな子も楽しめる。
なつかしい!元素記号
今話題の本
葉っぱの切り絵の繊細さにびっくり
読むときの自分が違うと、
本が教えてくれることもその都度変わる。
過去の自分が選んだ本が
いまの自分に教えてくれることがある。
そんなとき、本がタイムカプセルみたいな
過去からの贈りもののように思えてきます。 「アノニマだより」より
3.11から10年
「3.11の大津波から10年の歳月がたったという。ついこの間の出来事だったと思っていたが、10年たってしまったのかと思う。それにしては、復興ははかどらない感じがする。」村上先生が、震災後、陸前高田の矢作小学校に図書とマフラーを持って、行かれたことなどを話してくださった。
村上先生より
1日3分音読は、免疫的にも、誤嚥性肺炎予防にも、若さを取り戻すためにも
最適だそうです。
皆さんからの紹介
作者の舘野さんは、昆虫絵で有名な方。他に『しでむし』偕成社
アイヌの神様の話「人間は獣をやっても、お礼を言わないから、もうやらない。」
物に対しての感謝・・・日本人が忘れてしまったもの
テレビコマーシャルに出てくる一休さん。今の子どもは、知らないそうです。
手は心が出たり入ったりするところ・・・
月を盗むという空想的な話の中に、月の満ち欠けや月食などの科学的な話も紹介
疲れた心を癒してくれる。行事の大切さを再確認し、心があらたまる。
言葉の豊かさ、肉親を失った喪失感を感じる文章。
明けましておめでとうございます
またまた、遅くなりました。12月の記録です。
みなさんからの紹介
『たくさんのふしぎ』 福音館
一昨年の9月からの全16冊が、紹介されました。その中から2冊。
2019年9月号 『一郎くんの写真』木原育子 文 沢のひとし 絵
戦争中、兵隊に行く人のお守りがわりに、親戚や近所の人達が日の丸の旗に名前を寄せ 書きした日章旗。アメリカで「一郎君へ」と書かれた日章旗が見つかります。そこに書かれた59人の名前を手がかりに、女性記者が、「一郎くん」を探して、静岡の町を走り回るお話。
2020年2月号 『極夜の探検』 角幡唯介 文 山村浩二 絵
北極には、冬になると一日中太陽が昇らない極夜と呼ばれる現象があります。雪と氷と月と星、そして闇しかない北極の荒野を、探検家は命がけの旅に出ます。太陽が、どれほど人間にとって大切か。
『これなんてよむ? たべもののかんじ』すなやま えみこ さく・え ポトス出版
ふだん目にすることが少ない、食べ物の漢字が、紹介されています。クイズ形式で、また豆知識も掲載されているので、大人も子供も楽しめそう。
『ウェン王子とトラ』 チェン・ジャンホン 作・絵 平岡敦 訳 徳間書店
迫力のある絵。人間を憎みながらも、小さく弱いものを愛する気持ちを忘れなかった母トラ、強く心優い少年に育ち、人と獣の世界を結ぶ存在となる王子ウェン。
『しげちゃん』 室井滋 作 長谷川義史 絵 金の星社
『あつかったら ぬげばいい』 ヨシタケ シンスケ 白泉社
「ヘトヘトにつかれたら」「ふとっちゃったら」など、子ども、大人、おじいちゃんの様々な疑問に痛快に答えてくれる。日々疲れているお母さんにも、読んでほしい。きっと気持ちが楽になるはず。
『せかいでいちばんママがすき』あいはら ひろゆき 作 あだち なみ 絵 教育画劇
『なまえのないねこ』竹下文子 作 町田尚子 絵 小峰書店
なまえのないねこ、だれにもなまえをつけてもらったことがない。名前をさがす猫が、欲しかったものは?
『にぎりめしごろごろ(こどものとも傑作集)』小林輝子 再話 赤羽末吉 画 福音館
『アリのたんけん』栗林慧 小学館
『茶聖』伊東潤 幻冬舎
千利休が信長、秀吉をどう見ていたか。
新聞で取り上げられた本
『ざっそう』甲斐信枝 ぶん・え 福音館書店
『モモ』ミヒャエル・エンデ 作 大島かおり 訳 岩波書店
『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ 著 友廣純 訳 早川書房
6歳の時、親に捨てられ、湿地帯で生活している主人公の少女カイア。動物学者の作者が初めて執筆した小説。アメリカの貧困や差別の問題も描かれている、ミステリー小説。読み終わると、別世界から戻ってきた感じがする。
『宇宙の話をしよう』 小野雅裕 SBクリエイティブ株式会社
NASAの技術者である父が、娘と語る壮大な宇宙探査の物語
11月の記録が、遅くなって、、、😥
村上先生の『ぼくと賢おじさんと山の学校』が、読書感想画の課題図書に選ばれました。作品が、県立美術館で展示されていたそうです。(11月)どくしょ塾でも、「この本を読むと、感想画も描けるね」と、どなたかおっしゃっていましたね。
村上先生、おめでとうございます。
本の紹介
村上先生から
『贈る』ギフトブック・カタログ
著名人が紹介する本のリスト
薄いけれど、読んでみたい本がたくさん見つかりそう。値段はなんと100円!
『「読む」ってどんなこと?』 高橋源一郎 NHK出版
誰もが学校で教わった「文章の読み方」。でも、それでは「読めない」ものがある?作家 高橋源一郎が、好きな作品を読みながら、「読むきほん」を指南
皆さんからの紹介
赤羽末吉 静岡市美術館で「赤羽末吉展」が開かれていました。
『鬼ぞろぞろ』偕成社
『春ぞろぞろ』偕成社
『アンジュール』ガブリエル・バンサン BL出版 文字なし、絵本の原点
『パンどろぼう』柴田ケイコ KADOKAWA
『かぼちゃスープのおふろ』 マクドナルドのハッピーセットに付いています
『うちにカブトガニがやってきた!?』石井里律子 学研
夏休みの自由研究で、カブトガニの卵を家で孵化させることになったある家族の話。ノンフィクション。
『54字の物語』氏田雄介 PHP研究所
『あの日の交換日記』辻堂ゆめ 中央公論社
入院患者と見舞客、教師と児童…。さまざまな立場のふたりが紡ぐ7編の日記が謎を呼び、そしてある真相へ繋がっていく。ミステリー。
田島征三 いろいろな描き方で、びっくりします。
『おおきなかぶ』 学研
『ふきまんぶく』 偕成社
『ヒミツのかいだん』 小学館
『つかまえた』偕成社
『ふたごはふたり』 くもん
『ガオ』 福音館 木ノ実がどんどん語り出す絵本
月刊MOE『ムーミン』
『えのないえほん』講談社
『とうだい』福音館
『パチンコ 上下』 ミン・ジン・リー 文藝春秋
4世代わたる在日コリアン一家の苦闘を描いた小説
今月も充実した時間でした
村上先生より
『戦場の秘密図書館』
シリア内戦下の町ダラス。空爆を受けながらも、人々は瓦礫の中から本を救出し、地下に図書館を作る 。
『生かさず殺さず』
認知症専門病棟の医師と看護師、患者の家族の笑うに笑えない本音が描かれている。
先月の『ゲド戦記』のつづき
『ゲド戦記 帰還』
・平らな世界にするためには、名もなき人の力が必要という場面がある。前作でゲドがすべての力を失ったのは、そのためかもしれない。
「世界に希望があるとしたら、名もなき人の中にある。」
・『ゲド戦記 影との戦い』
悪に染まりそうになったゲドが描かれている。悪に染まりそうになったという罪の意識をもつことは、人を成長させると思った。・・・良い経験悪い経験も大切
みなさんから
・『せんそうがやってきた日』
「戦争がやってきた日、窓辺には花が咲き、お父さんは弟に子守歌を歌ってい た。」そんな日常に突如戦争は襲いかかる。
(原爆投下の朝も、人々は、いつものように暮らしていた。)
・『図書館のふしぎな時間』
お母さんと上野の国際子ども図書館にやってきたゆかりの前に、古い本の中に住む妖精が現れ、一緒に図書館巡りを楽しむ。
・『オフェリアと影の一座』
『モモ』の作者ミヒャエル・エンデの絵本
・『ねぐせのしくみ』
ヨシタケシンスケワールド!寝ている間に起きている「かもしれない」出来事しか描かれていない。
・『テスの木』
テスは6歳の女の子、庭にある大きな木は、175歳大好きなその木が折れてしまい、切り倒されることになってしまいます。大事な友人の木のためにお葬式をすることに。植物の死を扱った絵本。2年生の教科書に紹介されています。
・『宇宙人っているの?』
宇宙に生き物がいるとしたら、どんな姿をしているのだろう。
・『おによりつよいおよめさん』
『パパのしごとはわるものです』の吉田尚令が絵を描いています。飯炊きをしてくれるお嫁さんがほしかった鬼ですが、嫁にきたのは、鬼以上に強い娘。鬼と嫁のやりとりが面白い。読み聞かせに。
・『なるほど!魚の漢字』
魚が好き 、漢字が好きな子におすすめ。
・『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』
「2030年に、労働時間は週15時間になる」と経済学者ケインズは予言した。はるか昔、すでにそれを実現した人々がいる。カラハリ砂漠の狩猟採集民ブッシュマンだ。人間の本当の豊かさとは、何だろう。
・『この冬 いなくなる君へ』
文具会社で働く主人公は、仕事もプライベートも上手くいかず、無気力な日々を送っている。ある日、火事に巻き込まれた主人公の前に、謎の男が現れ…ラストにどんでん返しがまっている。2019年静岡書店大賞受賞
・『カササギ殺人事件』
上・下巻の長編ミステリー
大作に挑戦
遅くなりました。先月の会の続きです。
コロナで自粛中に、白鳥さんから提案された『ゲド戦記』について話し合いました。せっかく時間ができたのだからと、ふだん読めない大作に挑戦しようということでした。また、NHKで、訳者の清水眞砂子さんが出演の「こころの時代〜宗教・人生〜 セレクション 『己の影を抱きしめて』」が放送されたことも、話し合いを深める材料になりました。
たくさんの感想が出ましたが、その中のいくつかを紹介します。
・『ゲド戦記』では、「名前(本当の名前)」が大きな意味を持つ。「千と千尋の 神隠し」の中でも、名前を失うことが、大事な鍵になっていた。
・「疾病は、大規模なバランス。宇宙の均衡を維持しようとする一つの運動。」(3巻)今のコロナの流行にも、通じるところがある。
・「コロナが流行るのは、地球がお仕置きをしてる。ほら、地球がきれいになったでしょ。」(あるお年寄りの言葉)人類のおごり、人間は謙虚にならなければならない、という作者の意図があるのでは。
・心に残った言葉は、「人間にとっては、何かをすることの方が、何もしないでいることよりずっと容易」(3巻) 「世界に希望があるとしたら、名もなき人の中にある。」
たくさんの意見が出て、うまくまとめることができませんが、コロナの時代に読むべき本だと思いました。
今年の読書感想文の課題図書
『くらべてわかる地球のこと』 クイズ形式で、興味がもてる。
『ねこと王さま』 賢いねこと、王さまとしての仕事しかできない王さまの楽しいお話
『月(るな)と珊瑚(さんご)』 沖縄の終戦の日は6月23日 沖縄の子どもたちがその歴史と現状を知り、、、
『ヒロシマ 消えた家族』 原爆で全滅した家族、重い内容。ついている英文が、読みやすい。
その他
『やさいは いきている』 やさいの切れ端を育ててみる
『カミツキガメを追う!』
おめでとうございます
7月11日(土)
村上先生が書かれた『ぼくと賢おじさんと山の学校』が、静岡県の読書感想画、長崎県の読書感想文、西日本読書感想画の課題図書に選ばれました。この本は、先生が、梅が島小学校の校長の時の思い出をもとに書かれた物語です。
その時の思い出を少し話していただきました。ある時、保護者の方に授業をしてもらうことになったそうです。テレビを分解して、それを組立てるところを見せてくださる方、算数の授業をしてくださる方、そして、この本に出てくる賢おじさんは、ハクビシンのはく製を持ってきて、梅が島の生き物について授業をしてくださったそうです。話をうかがっていて、子供たちの興味津々の顔と同時に、準備から当日まで楽しんでいる保護者の顔、そしてそれを見つめる村上先生の笑顔が、浮かんできました。
村上先生、おめでとうございます。