大作に挑戦

遅くなりました。先月の会の続きです。
コロナで自粛中に、白鳥さんから提案された『ゲド戦記』について話し合いました。せっかく時間ができたのだからと、ふだん読めない大作に挑戦しようということでした。また、NHKで、訳者の清水眞砂子さんが出演の「こころの時代〜宗教・人生〜 セレクション 『己の影を抱きしめて』」が放送されたことも、話し合いを深める材料になりました。
たくさんの感想が出ましたが、その中のいくつかを紹介します。
・『ゲド戦記』では、「名前(本当の名前)」が大きな意味を持つ。「千と千尋神隠し」の中でも、名前を失うことが、大事な鍵になっていた。
・「疾病は、大規模なバランス。宇宙の均衡を維持しようとする一つの運動。」(3巻)今のコロナの流行にも、通じるところがある。
・「コロナが流行るのは、地球がお仕置きをしてる。ほら、地球がきれいになったでしょ。」(あるお年寄りの言葉)人類のおごり、人間は謙虚にならなければならない、という作者の意図があるのでは。
・心に残った言葉は、「人間にとっては、何かをすることの方が、何もしないでいることよりずっと容易」(3巻) 「世界に希望があるとしたら、名もなき人の中にある。」

たくさんの意見が出て、うまくまとめることができませんが、コロナの時代に読むべき本だと思いました。

 

 

 今年の読書感想文の課題図書
『くらべてわかる地球のこと』 クイズ形式で、興味がもてる。
『ねこと王さま』 賢いねこと、王さまとしての仕事しかできない王さまの楽しいお話
『月(るな)と珊瑚(さんご)』 沖縄の終戦の日は6月23日 沖縄の子どもたちがその歴史と現状を知り、、、
ヒロシマ 消えた家族』 原爆で全滅した家族、重い内容。ついている英文が、読みやすい。

 

その他
『やさいは いきている』 やさいの切れ端を育ててみる
カミツキガメを追う!』

 

 

 

 

ねこと王さま (児童書)

ねこと王さま (児童書)

 

 

 

月と珊瑚 (文学の扉)

月と珊瑚 (文学の扉)

 

 

 

ヒロシマ 消えたかぞく (ポプラ社の絵本 67)

ヒロシマ 消えたかぞく (ポプラ社の絵本 67)

  • 作者:指田 和
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: 大型本